おっさんの過去話その2

2020年9月20日

この時点でのおっさんは派遣もバイトもしたことがない今の経験を積んだおっさんではなく、えっさん(おの前の文字はえ。えっちなおっさんのことではないよ)でした。

まずは働こうと思い、いろいろ電話してみましたが、どうも所持金1万円では給料の支払いまで生活が持たないため、無理そうです。

給料の即日払いか前払いのある所を必死に探します。

おっさんの命は風前の灯火です。

しかし、なんとか日雇い派遣〇〇キャストを見つけました。

ぎりぎりです。本当に崖っぷちのぎりぎりでした。

登録を終えた時点で所持金は数千円でした。

最初は物流倉庫でピッキング作業でした。時給は800円くらいだったと思います。

やりました。とったどー(仕事を)

その時のおっさんは人生で一番のどや顔をしていたことでしょう。

給料は基本、翌日に振り込みされます。

早速、日払いの給料をおろして今日は贅沢にすき屋で牛丼でも食べるかと思い、銀行に向かいました。

画面に映る残高を見て、おっさんは気が付きました。

働いたのが金曜日でその次の日は土曜日です。

なんということでしょう。

月曜まで給料は振り込まれないのです。匠にもどうしようもないことです。

お金がないということは交通費がないので仕事にも行けません。

おっさんはまだまだ崖っぷちでした。

そして仕事を見つけたと思い安心したのも束の間、ここからしばらく地獄のような日々が始まりました。